大阪・関西万博の参加企業に労働環境の確保を呼びかけ(大阪労働局)

大阪・関西万博の参加企業に労働環境の確保を呼びかけ(大阪労働局)

2025年4月13日から 10月13日までの184日間、大阪・関西万博が開催されます。大阪・関西万博では、国内外から多くの団体・企業が参加し、膨大な数の労働者が様々な業務に従事することになります。これを踏まえ、大阪労働局では参加企業向けに労働環境の確保に関する重要な注意点を周知しています。

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目次

大阪・関西万博に参加される企業への主な注意点

大阪労働局では、大阪・関西万博参加企業に対して、主に次のような注意を呼び掛けています。

多様な雇用形態における労働関係法令の適用

日本国内で労働契約を締結する場合、日本の労働基準法が適用されるため、労働条件の明示や最低賃金の遵守など適正な雇用管理が求められます。また、雇用保険の適用基準に該当する労働者は速やかに届け出を行い、労働時間を適切に管理して過重労働を防ぐ必要があります。

非正規雇用労働者への配慮

大阪・関西万博の期間中は、多くの有期雇用労働者が業務に従事するため、非正規雇用労働者にも労働基準法が適用されることに注意し、適切に雇用管理を行わなければなりません。

ハラスメント防止策を講じ、労働者からの相談にも適切に対応することが重要です。また、障害者雇用促進法の遵守や、正社員と非正規労働者との不合理な待遇差の解消にも注意が必要です。

労働安全衛生への取り組み

大阪・関西万博では、業務に不慣れな労働者の参加や屋外などでの作業も想定されます。労働者の安全衛生対策として、業務未経験者や屋外作業者に対する安全教育を徹底し、熱中症対策も万全に整える必要があります。特に熱中症による労働災害が増加していることから、WBGT値を把握し適切な対策を実施するとともに、体調不良者には迅速に対応できる体制を整えましょう。

適正な労働者募集と派遣労働者の受入れ

労働者の募集・採用時には、公正な選考を行い、性別による差別を排除することが求められます。また、職業紹介事業者や派遣事業者を利用する場合は、適法に許可を得た事業者を選定し、契約内容を十分に確認することが重要です。

フリーランスの就業環境整備等

請負契約を結ぶ際には、違法な労働者派遣とならないよう十分に留意する必要があります。さらに、フリーランスとの取引においても、適正な契約内容の明示やハラスメント防止策の整備など、法令を遵守した適切な対応が求められます。

まとめ

大阪・関西万博の成功には、企業が適切な労働環境を確保することが不可欠です。法令を遵守するだけでなく、労働者が安心して働ける環境を整備することが企業に対して求められます。

人事・労務担当者の皆さまには、今一度、労働環境の整備を徹底し、安全で快適な職場を提供できるようご注意いただければと思います。労働環境の適正な管理は、大阪・関西万博の成功に寄与するだけでなく、企業の信頼向上にもつながります。

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